実は私、不妊治療の真っ最中に引っ越しを経験したんです。石川県から兵庫県へ移ったのですが、この引っ越しで、受けられる助成金の内容がガラッと変わることを身をもって知りました。

「え、こんなに違うの?!」って、正直びっくりしましたね。
だからこそ、治療を考えている場所や、もし引っ越す可能性があるなら、その先の自治体の制度を事前にチェックしておくのがすっごく大事だと痛感しました。
治療1年目で貰えた助成金!


まず、以前住んでいた石川県の助成金制度について、私の体験を交えてお話ししますね。
こちらは不妊治療へのサポートが手厚い印象でした。
例えば、人工授精の場合、かかった自己負担額の半分、上限5万円まで助成してくれました。
そして、体外受精だと、1回の治療あたり治療費の半分、上限は15万円まで。
これを6回まで利用できるという内容だったんです。
ただ、私のケースでは、移植に進めずに採卵だけになった場合も「1回」としてカウントされたんですよね。なので、結果的に私は移植に進めないまま採卵のみを6回行い、助成回数の上限を使い切ることになりました。
このあたりも、自治体によってカウント方法が違うかもしれないので確認ポイントですね。
ちなみに、実際に私がお世話になっていた期間(令和5年5月〜令和6年3月の診療分)では、合計で238,136円の助成を受けることができました! これは本当に大きな支えになりました。
引っ越し先の助成金制度は…まさかの展開!
兵庫県に引っ越して、まず驚いたのが助成金制度の違いでした。
なんと姫路市では、保険が適用される体外受精については市の助成金がないんです!



「え、そうなの?!」って、最初はちょっと信じられませんでした。
姫路市の助成対象となるのは、不妊治療の中でも保険診療外で行われる「特定不妊治療」(例えば、保険適用回数を超えた後の治療や、保険適用外の先進医療を伴う治療など)のみとのこと。
私の場合は、まだ保険適用の範囲内での治療を考えていたので、市の助成は実質的に対象外に…。
兵庫県からは、先進医療にかかった費用や、遠方の専門医療機関への通院交通費に対する助成があるにはあるんですが、これも上限が3万円と、正直なところ、高額になりがちな先進医療費や交通費を考えると、ちょっと心もとない金額でした。
ただ、申請手続きについては後ほど触れますが便利な点もありました。
とはいえ、トータルで見ると、助成してもらえる金額や対象範囲はかなり少なくなってしまったな…というのが正直な感想です。
助成金申請の流れとポイント:自治体ごとの違いに注意!


さて、実際に助成金を申請する時の流れってどうなってるの?って気になりますよね。ここでも、自治体による違いがありました。
まず共通しているのは、治療が終わったら、通っている病院から「治療証明書」を発行してもらう必要があること。これは、どんな治療をいつ受けたか、いくらかかったかを証明する大切な書類です。
治療が終了していない場合でも、年度内の治療は全て3月末までの提出となっている場合が多いです。
年度(私の場合は令和5年5月~令和6年3月診療分)にかかった全ての治療の領収書をまとめて、治療証明書と一緒に役場の窓口に提出する、というアナログな方法でした。
兵庫県が行っている先進医療助成金では申請がインターネットで完結できました!
これは本当に便利で感動しました。必要書類をスキャンしたり写真を撮ったりしてアップロードするだけ。役所に行く時間がない時や、遠方に住んでいる場合は特に助かりますよね。
申請が無事に受理されると、だいたい数週間から数ヶ月くらいの審査期間を経て、問題がなければ指定した自分の銀行口座に助成金が振り込まれます。
ここで改めて強調したいのが、引っ越しをすると、この助成金制度自体がガラッと変わる可能性があるということ。
申請方法がアナログからネットに変わるくらいならまだしも、助成の対象となる治療の範囲や金額、申請に必要な書類まで大きく違うことがあるんです。
だから、引っ越し前には必ず新しい自治体の情報をしっかり調べて、「あれ?前のところと全然違うじゃん!」とならないように気をつけてくださいね。
私の体験から伝えたいアドバイス
私の経験から、これから不妊治療の助成金を利用しようと考えている方へ、いくつかアドバイスさせてください。
助成金制度は自治体によって本当に千差万別!引っ越し前後は特にしっかり情報収集を!
これは声を大にして言いたいです。同じ治療でも、住む場所によって受けられるサポートが全然違います。保険適用の治療が対象になるかならないか、なんて大きな違いですよね。
引っ越しを予定しているなら、今の自治体と新しい自治体の両方の制度を、本当に細かく比較検討することが大切ですよ。
申請に必要な書類は早めに準備!提出期限や方法も要チェック!
「まだいいや」と思っていると、意外と書類集めに時間がかかったり、期限ギリギリで焦ることになったりも…。
事前に必要なものをリストアップして、提出方法(郵送OKか、窓口のみか、ネット申請かなど)も自治体のホームページや窓口で確認しておくと安心です。
治療計画と助成回数の上限、うまく付き合おう!
もし治療計画に対して助成回数に上限がある場合は、どの治療に何回くらい使うか、先生と相談しながら計画的に進めるのがおすすめです。
私の経験のように、採卵だけでも1回とカウントされる場合もあるので、細かいルールも把握しておくと良いですよ。そして、引っ越し先ではそのカウントがリセットされるのか、そもそも制度があるのか、という点も重要です。
おわりに
不妊治療にかかる費用は、精神的な負担だけでなく、経済的にも大きなものですよね。そんな時、自治体の助成金制度は本当に心強い味方になってくれます。
ただ、今回の私の体験談からもわかるように、その内容は住んでいる自治体によって大きく異なります。
そして、引っ越しをすると、その違いに直面することも…。
この記事が、少しでも皆さんの情報収集のお役に立てたり、同じような状況の方の参考になったりすればとても嬉しいです。
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