今回は、私にとって2回目となる移植体験について記録していきたいと思います
前回の移植から約半年が経過しました。
少しお休み期間をいただき、気持ちを新たに、転院先のクリニックで初めての移植に臨んできました。
以前のクリニックでは、なかなか胚盤胞まで育たなかったという経緯があり、今回は先生と相談の上、初期胚での移植という選択をしました。
短い期間の記録ではありますが、治療の具体的な流れや、その時々に感じたことを正直に綴っていきます。
移植周期スタート:新しい病院と治療計画
転院して最初の移植周期が始まりました。
今回は初期胚移植ということで、クリニックの方針に従って準備を進めていくことになりました。
移植に向けて、以前から続けているサプリメント(葉酸とビタミンD)に加えて、今回は新たに「ラクトフェリン」も飲み始めることに。
腸内環境も大切って聞くし、少しでも良い状態で臨めたらなと思って取り入れてみました。
そして、いよいよ本格的なホルモン補充周期のスタートです。
私の今回の投薬スケジュールはこんな感じでした。
Day | 実施 | エストラーナテープ(枚) | プロバイオティクス<就寝前> | ワンクリノン<12時> |
---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||
2 | ||||
3 | 2 | |||
4 | ||||
5 | 2 | |||
6 | ||||
7 | 2 | 1 | ||
8 | 1 | |||
9 | 4 | 1 | ||
10 | 1 | |||
11 | 6 | 1 | ||
12 | 1 | |||
13 | 診察 | 8 | 1 | 1 |
14 | 1 | 1 | ||
15 | 4 | 1 | 1 | |
16 | 1 | 1 | ||
17 | 4 | 1 | 1 | |
18 | 1 | 1 | ||
19 | 初期胚移植 | 4 | 1 | 1 |
20 | 1 | 1 | ||
21 | 4 | 1 | 1 | |
22 | 1 | 1 | ||
23 | 4 | 1 | 1 | |
24 | 1 | 1 | ||
25 | 4 | 1 | 1 | |
26 | 1 | 1 | ||
27 | 4 | 1 | 1 | |
28 | 1 | 1 | ||
29 | 4 | 1 | 1 | |
30 | 判定 |
まず、生理開始日(D1)から始まったのがエストラーナテープ。
最初はD1から2枚ずつお腹にペタッ。D9からは4枚に増え、D11からはなんと6枚!そしてD13には最大の8枚に。
貼り薬はかぶれやすい体質なので少し心配でしたが、こまめに貼る場所を変えることで、なんとか乗り切りました。
D8からは、就寝前にプロバイオティクスの服用もスタート。これも膣錠ですがすんなり続けられました。
そしてD13には移植前の診察。内膜の厚さなどをチェックしてもらいました。先生からは「順調ですね」と言葉をいただき、いよいよ移植に向けて最終調整です。
この診察日から始まったのが、私にとって初体験となるワンクリノン膣用ゲル!
これはお昼に1回、自分で膣内に注入するお薬です。アプリケーター式で挿入自体は難しくないものの、注入後に白いカスが出てくるのがちょっと気になりましたね。
そして何より驚いたのが、注入後の強烈な眠気! 昼間に注入するのですが、その後しばらくすると、もう仕事中だろうがお構いなしに瞼が重くなってきて…。

「え、これ大丈夫!?」ってくらい眠くて、正直ちょっと困りました(笑)。
ウトウトしながらも、なんとかお薬は忘れずに続けました。
移植当日(ET0):期待と不安の交錯
いよいよ移植当日(ET0)を迎えました。
移植自体は、あっという間でした。内診台に上がり、先生が丁寧に処置を進めてくださり、痛みは全く感じませんでした。
モニターでキラリと光るものが見えたような気がして、「これが…!」と心の中で呟いたのを覚えています。
移植が終わった直後の気持ちは、正直なところ、やっぱり「初期胚だし、あまり期待しすぎないようにしよう」という思いが強かったです。
でも、お腹に戻ってきてくれた小さな命に対して、「どうか、しがみついてくれますように」と願わずにはいられませんでした。
期待しすぎないように…と思いながらも、どこかで奇跡を信じたい気持ちがせめぎ合っている、そんな複雑な心境でした。
移植後~判定日までの日々(ET1~ET11):症状なき日々と心の揺れ
移植を終え、判定日までのソワソワ期、通称「ET期」が始まりました。
移植後の過ごし方としては、特に安静にしすぎず、普段通りを心がけました。…とは言っても、やっぱりお腹のことが気になって、重いものを持つのを避けたり、少しゆっくり歩いたりしちゃいますよね(笑)。
そして肝心の体調の変化ですが、結論から言うと、これといった初期症状は全くありませんでした!
よく聞くような、胸の張りとか、足の付け根のチクチクとか、そういったものは皆無。
「もしかして…?」と期待できるような変化が何もなくて、むしろ「あー、これ生理前の感じだわ…」っていう下腹部痛がたまにあるくらい。
前回移植した時もそうだったけど、今回もやっぱり無症状。うーん、これは望み薄かなぁ…なんて、日々思っていました。
そんな中、変わらず私を悩ませていたのが、ワンクリノン注入後の強烈な眠気!
移植後も毎日お昼に注入するのですが、その後はもう本当に眠くて眠くて。仕事にも集中できないし、正直「どうせ今回もダメそうだし、もうワンクリノンやめちゃおうかな…」なんて、良くない考えが頭をよぎることもありました。
もちろん、ちゃんと続けましたけどね!
そして迎えたET10、判定日の前日。
もう、いてもたってもいられなくて、フライング検査をしてしまいました。
結果は…真っ白な陰性。
「あー、やっぱりか」。
心のどこかで覚悟はしていたものの、いざハッキリと結果を目にすると、ズンと心が重くなるのを感じました。
判定日(ET12):告げられた結果と向き合う
フライング検査で真っ白な結果を見てしまった翌日、ET12は判定日でした。
正直、もう結果は分かっているようなものでしたが、それでもどこかで「もしかしたら、奇跡が…」なんて、ほんのわずかな望みを捨てきれないままクリニックへ向かいました。
クリニックに着いて受付を済ませ、採血へ。
結果が出るまで、待合室で待つ時間が本当に長く感じました。
そして、ついに名前が呼ばれ診察室へ。
先生の口から告げられた結果は、やはり「陰性」
血液検査のHCG値も0.3mIU/mLで、着床は確認できませんでしたとのことでした
先生からは、今後の治療について次回から2段階移植をしていきましょうという話をしました。
おわりに:同じ道を歩む仲間たちへ
最後まで今回の移植体験記を読んでいただきありがとうございました。
残念ながら、2回目の移植も陽性判定には至りませんでしたが、これが今の私のリアルな結果です。
今回の私の体験が、これから移植に臨む方や、不妊治療を始めたばかりの方にとって、ほんの少しでも何かの情報になったり、「こんな人もいるんだな」と気持ちを重ね合わせるきっかけになれたらとても嬉しいです。
今後の治療については、また先生と相談しながら、次に向けて進んでいきたいと思っています。
皆さんのもとにも、そして私の元にも、いつかコウノトリさんがやってきてくれますように。
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