「最近どう?子供は考えていないの?」
義母のこんな言葉に、心がズキンと痛んだことはありませんか?
私自身、妊活中に何度もこのような言葉をかけられ、そのたびに笑顔の裏で心が泣いていました。
もちろん、義母に悪気がないことはわかっています。でも、妊活の不安やプレッシャーでいっぱいの時期に、そんな言葉はとても重く、時には心を深く傷つけることもあります。
この記事では、私が実際に経験した「義母から妊活について聞かれて辛かったこと」と、それにどう対処してきたのかを、正直な気持ちでお伝えします。
同じように悩んでいる方のヒントや、少しでも気持ちが軽くなるきっかけになれば嬉しいです。
義母からの言葉に傷ついたエピソード
私たち夫婦は結婚して5年経ちますが、いまだに子どもはいません。
でも、私たちより後に結婚した義兄夫婦にはすでに子どもがいて、義母にとっては初孫。
義母は初孫を本当によく可愛がっており、頻繁に写真を送ってきたりもしていました。
私はその姪っ子と会えば自然と抱っこしたり、あやしたりしていました。
そんなある日、義母に何気なくこう言われたんです。
「ぶー奈ちゃんって、上手にあやして子ども好きよね。どうして作らないの?」
笑って受け流したように見えて、心の奥はぐしゃぐしゃ。
実は、その頃すでに私は不妊治療のために病院に通い始めて1年以上。
タイミング法や人工授精を経て、体外受精にも挑戦していたけれど、なかなか結果が出ませんでした。
医師からも「マラソンみたいに長期で頑張るしかない」と言われたばかりで、正直、心が折れそうな時期でした。
義母にその現状を伝えてしまおうかとも思ったけれど…
いざその場になると、口が動かず、曖昧に笑って「うーん、まぁそのうち…」と濁してしまいました。

どうして本当のことを言えなかったんだろう
そんな思いがぐるぐるして、帰り道、静かに涙が出ました。
なぜ義母の言葉が辛く感じるのか?
■ 妊活中は、自分を責めやすい時期だから
妊娠できない日々が続くと、どうしても「私のせいなんじゃないか」と思ってしまいがちです。
検査をしても、治療をしても、結果が出ないと、心のどこかで自分自身を否定してしまう感覚があります。
そんな中で「なんで作らないの?」と問われると、
“努力が足りないと言われたような気持ち”になってしまうのです。
■「知られたくない」のに「わかってほしい」という葛藤
実は、義母に現状を伝えようと思ったことも何度かありました。
でも、治療のことを話したら気を遣わせてしまうかもしれない。
逆に、無神経な言葉を言われたらもっと傷ついてしまうかも……。
そんな思いから、私はいつも曖昧に笑ってごまかしてきました。
本当はわかってほしい。でも、知られたくない。
この相反する感情に、私は何度も揺れました。
■「普通」のプレッシャーが一番しんどい
義母にとっては、“孫ができる”ことは自然な流れなのかもしれません。
でも、妊活に苦しんでいる私にとっては、その“普通”こそが一番苦しい。
「結婚したら子ども」「子どもができるのが当たり前」という価値観が、何気ない言葉ににじみ出ているとき、そこに自分が「取り残されている」と感じてしまうのです。
私が実践した3つの対処法


パートナーと気持ちを共有し、味方になってもらう
義母の言葉に傷ついたとき、まず私がしたのは夫に気持ちを打ち明けることでした。
「こう言われて辛かった」「今、こういう気持ちでいる」と、感情を整理して伝えました。
最初は夫も戸惑っていましたが、話を聞いてくれるだけで、だいぶ心が軽くなりました。
それ以降は、義実家でそういう話題になりそうな場面では、
夫がさりげなく話題を変えたり、私のフォローをしてくれるようになり、少しずつ安心感が増していきました。
曖昧だけど、自分を守る返し方を用意しておく
義母に本当の治療状況を話すべきかどうか、何度も悩みました。
でも、今の私にはそれを打ち明ける勇気も余裕もありませんでした。
だから、聞かれたときに傷つかないように、「自分を守る返し方」をいくつか用意することにしたんです。
例えば:
- 「そのあたりは私たちのタイミングで考えてます」
- 「また何かあったら報告しますね」
- 「いろいろ準備中なんです〜(笑)」
本当のことは言っていないけど、嘘でもない。
こうした“やんわりかわす返し”が、自分を守るひとつの盾になりました。
物理的・心理的に少し距離を置く
妊活中の心はとても繊細で、ちょっとしたことで崩れてしまいます。
だから私は、無理をして義実家との関係を「良好に保とう」と頑張るのをやめました。
例えば、帰省の頻度を減らしたり、直接の連絡は夫に任せたり。
LINEの返信もすぐに返さず、「今は関わらない方が落ち着く」と思った時は、その気持ちを優先しました。



家族LINEの通知も今はミュートしています笑
距離を置くことは「冷たくすること」ではなく、自分の心を守るための優しさだと、今は思っています。
まとめ:妊活中こそ、自分を守る選択を
妊活は、目に見えない努力と向き合い続ける日々。
それだけでも十分つらいのに、周囲の何気ない言葉が心を追い詰めてしまうことがあります。
義母のように、悪気なく発せられる言葉ほど、どう受け止めていいか分からず苦しむことも多いですよね。
でもそんな時こそ、「どうすれば自分の心を守れるか?」を考えてあげていいと思うんです。
- パートナーに気持ちを打ち明ける
- 曖昧にかわす言葉を準備しておく
- 距離を取る勇気を持つ
こうした一つひとつの小さな工夫が、自分を少しずつ楽にしてくれます。
「言い返せなかった」「うまく笑えなかった」日があっても、それはあなたが悪いのではありません。
妊活中は、何よりも“心の安全第一”。
自分を守る選択は、弱さではなく、立派な強さです。
どうか今日も、自分の気持ちを大事にして過ごしてくださいね。
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